• HOKOTA MELON
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  • タリスカー SINGLE MALT SCOTCH WHISKY

OPEN

メロンは概して女性や子供が好む人気のフルーツである。

それをこのほど銀座オーセンティックバー「夕凪」の
神木バーマンに手伝ってもらい、
大人の飲み物と食べ物として新しいカクテルを考案した。
まず冷蔵庫で冷やしたメロンの上下を薄く切り落とす。
これは皿に置いたとき安定させるためである。
そして横に真っ二つに切る。
それから半分にしたなかの種と汁を
全部シェーカーに氷と一緒に入れて、
タリスカー10年のシングルモルトをワンショット
注ぎ足してからシェークする。
種はシェーカーのなかに残して半分になったメロンのくぼみに戻す。
そこに冷えたサントリー山崎プレミアムソーダ(30cc)を注ぎ足す。

飲み方はスプーンで少しずつ飲むかストローを使う。
そのときメロンの果肉も削りながら一緒に食べる。
分量としては1人分メロン半個で十分だろう。
この大人の美味さが堪らない。まさに知る悲しみである。
バーで酒を飲んだあとの”大人のデザート”として最高の贅沢だ。
この発想は子供のとき母親と喫茶店で飲んだ
あのメロンソーダからヒントを得たのである。
メロンとソーダとタリスカー10年はじつに相性がいい。

これは茨城県の鉾田(ほこた)市産業経済課から依頼されて、
このほどわたしが考えたスペシャルドリンクである。茨城県鉾田市は日本一のメロン生産地である。
「夕凪」のバーでは、この夏からハーフメロンの「タリスカーメロンソーダ」を売り出すそうだ。
今年の夏、タリスカーメロンソーダが大人の新しいドリンクとして全国的に流行ることを願っている。
百聞は一見に如かずだ。いや百聞は一味に如かずである。
バーに行ってバーマンに作ってもらうのもよし、自分で工夫して作ってみるのもよし。

“食べるカクテル”タリスカーメロンソーダはまさに“新しい天体”の発見だとわたしは自負している。

“食べるカクテル”タリスカーメロンソーダはまさに“新しい天体”の発見だとわたしは自負している。

Katsuhiko Shimaji profile.

青山学院大学を卒業後、集英社に入社。柴田錬三郎、今東光、開高健らをはじめとする日本を代表する文豪たちと先進的な仕事を重ね、「週刊プレイボーイ」(集英社)の編集長として同誌を100万部雑誌に育て上げた伝説の編集者。「PLAYBOY」編集長、「Bart」創刊編集長などを歴任。2008年11月集英社インターナショナル社長を退き、現在はエッセイスト&バーマンとして数々の連載を持ちながら、週末には自身がプロデュースした「サロン ド シマジ」(伊勢丹メンズ館8F)のバーカウンターにも立つ。「甘い生活」「知る悲しみ」「知る悲しみ やっぱり男は死ぬまでロマンティックな愚か者」等著書多数。

Talisker Melo Soda

島地勝彦がお勧めするメロン&ウイスキー

  • 茨城県鉾田市産 ほこたメロン

    日本一のメロン産地 茨城県鉾田市(ほこた)には4月~6月頃に出荷される青肉の「オトメメロン」「アンデスメロン」「イバラキング 」赤肉の「クインシーメロン」、夏から秋にかけて出荷される青肉の「アールスメロン」などがあり、水はけの良い土壌と温暖な気候が育む “ほこたメロン” は甘さと上品な香り、滑らかな口当たりが支持されています。※JA茨城旭村・JAほこた産の表記があるメロンは鉾田市産ほこたメロンです

  • タリスカー10年

    スコットランド、スカイ島で最も歴史ある蒸留所が生み出す力強いシングルモルトウイスキー、タリスカー。スカイ島は「ミストアイランド(霧の島)」と呼ばれる自然環境の厳しい島、タリスカー蒸留所はロッホ ハーポートの入り江に位置します。その特徴は、まるで海の潮風を味わっているかのような風味と黒胡椒の爆発的な香味にあります。タリスカーのすべてのラベルに書かれている「MADE BY THE SEA」は、蒸留所の生産者たちのスカイ島の自然、海への深い感謝とともに、スカイ島の自然をまさに体現したシングルモルトであることを示す言葉です。『宝島』の著者であるロバート・ルイス・スチーブンソンに「King of Drinks(酒の王様)」と評されたほど熱烈なファンのいる、長く愛され続けているシングルモルトです。

recipe by home

  • 1

    旬のほこたメロンを半分に切り、
    種を丁寧に取り除き器を作る。

  • 2

    タリスカー10年をお好みで注ぎ、
    そこへソーダを少量注ぐ。

  • 3

    ストローで飲むも良し、スプーンで実を
    削りながら口に運ぶも良し。

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